のんべえあきの気まぐれフラメンコ日記

田舎でのんびりフラメンコ 現在三重県松阪市でフラメンコクラス開講中

トロンボ先生

スペイン滞在中、何人かの先生のクラスを受けていましたが基本2人の先生をメインに受講していました。

そのうちの一人、トロンボ先生についてお話します。

私がフラメンコを始めて数年後、先生の存在をビデオで知りました。足の動かし方、音の感じ方、そして何かを感じさせる踊りで、どーしたらこんな風に踊れるんだろうと漠然と思っていました。

2007、2010、2014,2016年にも渡西していましたが、何故かレッスンを受けることができず、、ついに2018年出会えました☆彡

先生の教室の中には一本の木🌲があって、部屋中に沢山の物達が飾ってあり、何故かすべてのものがキラキラ輝いているように私には見えました。絵具、筆、人形、アーティストの写真、ドラムのばち、石、砂、ギター、太鼓、バストン、カホン、etc,,,ここに書ききれないくらいあります。とても素敵なアーティスティックなお部屋になっていて、ワクワクが止まらなかったなぁ。そしてクラスでこの物達を使います。

先生のレッスンではフラメンコ以外の音楽も使用し、その音楽を繊細に感じ、邪魔しないように、様々なものを使ってその音楽を伴奏します。少しでもその音楽から外れた音や動きをした瞬間、先生は音楽を一旦中断する、又は、先生の長い語りが始まります(笑)

先生が曲を伴奏すると、その曲は更に輝きを増し、とても心地の良い音楽になります。もう感動で胸いっぱいになります。

音楽を愛し敬意をもって大切に大切に魂込めて伴奏するそのあり方が、音楽を輝かせるのだなと思いました。

とはいえ、私はいくら愛していても敬意をもっても思い通りにはいきません。

ずっとクラスに出て気づいたのが、自分自身解放することの大切さ。よく先生はmente abierta(偏見のない考え方、考えすぎない)やlibretad(自由、解放)という言葉を使います。それ以外にも沢山ありますが、この2つの言葉を上げます。

音楽は自由なものであり、奏でる人、歌う人、踊る人によってたとえ同じ音楽でも変わります。今聞いている音楽をいかに心で感じて踊るか、パルマするか、伴奏するか、そしていかに自分を解放できるか、緊張しすぎては、体が固まり、耳も閉じて聞こえなくなります。そうなってしまうと音楽を楽しめないし、のっていけません。このようなことを、先生のクラスの中で学びました。

 

クラスは月から金毎日朝10ー12、13時まであります。とても長いですが集中して2,3時間音楽を聴くことは今までしてこなかったことなので、とても学びが大きかったです。集中して聴いていてもあれ?っとなることが多々あり、全然聴けてないやん!っと改めて思ったり、そう気づかせてくれたクラスでした。もちろん日によっては先生のお話中心の日もありました。フラメンコの歴史の話、アーティストのはなし、先生のフラメンコ哲学等。クラスのみんなでお料理して食べて歌って踊る、そんな時間もありました。美味しかったpapa con choco(じゃがいもとイカの煮込み)

いやー早くスペインへ行って、またクラス受けたいです!

 

 

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この子たちも先生の教室に住んでいます。